
限界集落といわれる新潟県十日町市莇平(あざみひら)で2003年から、「明後日朝顔」というアートプロジェクトを始めました。莇平で朝顔を咲かせ、収穫した種を茨城へ、さらにそこで収穫された種が九州へ……というように種の履歴を残しながら、活動は全国約30カ所に広がりました。地元の大人たち子供たちが植えた朝顔は、校舎や寺院、美術館などに張られた数メートルのロープに蔓(つる)を伸ばし、花を咲かせています。
なぜ朝顔栽培がアートなのかと思われるかもしれません。そもそも、アートとは何なのか。絵画を見たり、音楽を聴いたりすると、人の心は「今」ではないどこかの時間や、「ここ」ではないどこかの場所に誘(いざな)われます。つまり、アートには人の心を動かし、イマジネーションを引き出す力があるのです。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り880文字 / 全文1227文字
-
【締切迫る!】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割・2カ月無料】有料会員の全サービス使い放題…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「有訓無訓」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?