長く停滞していても社会は確実に変わっている、「楽しい理論構築」と「地道な計測」で再生の芽をつかむ

(写真=村田 和聡)
(写真=村田 和聡)

 24歳の時、岐阜県立岐阜高校の同級生だった妻と学生結婚をしました。私は東京大学大学院経済学研究科で学者を目指し、妻は慶応義塾大学大学院で学びながら文学座の演劇研究所で女優を志していました。仲人をにこやかに引き受けてくださったのが、ゼミで指導を受けた故・宇沢弘文教授です。

 学生2人の結婚生活は経済的に大変で、会計士専門学校などで教えながら暮らしました。海外留学はしませんでしたが、多彩な恩師や仲間に囲まれ、むしろ贅沢(ぜいたく)な環境だったと思います。宇沢教授のほか、小宮隆太郎教授、浜田宏一教授、故・西部邁教授が活躍していました。宇沢ゼミやその仲間には、学習院大学教授の宮川努さん、日本銀行副総裁の雨宮正佳さんや、メディア運営企業社長の池田信夫さんなどがいて、最先端の経済学を学びました。

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