どんな環境も変わり得る 四半世紀先をにらんで備える

1991年に大蔵省(当時)から防衛庁(同)に移り、98年に次官を退任するまで、日本の防衛の実務に携わりました。この間に、(1)どんな環境も変わり得る、(2)その影響は多方面に及ぶ、(3)油断することなく常に将来に備える、ことが重要と学びました。
91年にソ連(当時)が崩壊して冷戦が終了。強大に見えたソ連の存在も絶対的なものではありませんでした。93年に成立した細川内閣は「平和の配当」として軍縮を重視。経理局長だった私は防衛予算の圧縮を迫られることになりました。この時、大蔵省と取引をして、総額の圧縮を受け入れる代わりに外国旅費の大幅増を勝ち取りました。防衛装備は拡充できないので、防衛交流や国際協力で脅威を抑えるとの考えからです。
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