アクセラレーターだった渋沢栄一 経済界のリーダーが役割果たし、発展を

(写真=宮田 昌彦)
(写真=宮田 昌彦)

 NHKの大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、渋沢栄一が改めて注目を集めています。渋沢が活躍し始めた明治という時代は江戸時代まで富裕だった商人が没落する一方、新しいビジネスの事業家が次々に登場。その分、変化のスピードが極めて速かった。私は経済史を研究する立場から、渋沢はいろいろな役割を果たしたと考えています。

 1つは明治政府の高級官僚から実業の世界に転じたことです。当時は「賤商観」、すなわち商売をいやしいとする見方があり、渋沢は同僚だった官僚から軽蔑されました。それでも「これからは民間が大事」と考えて自ら野に下って起業する人が評価される風潮をつくり、新興の企業家の模範となりました。

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