論理と感性のベクトルの足し算で市場をつくる 現場と一体となり、一緒に面白がれる経営を

(写真=上野 英和)
(写真=上野 英和)

 論理と感性。経営者として、常にバランスを考えてきました。理屈に偏り過ぎると面白みが薄れ、感性に偏り過ぎると管理が弱くなりがちです。一方に偏ることなく、状況に応じてコントロールしながら2つのベクトルの足し算でお客様価値と市場をつくっていく。個性豊かな会社であり続けるための条件です。

 ヤマハ発動機は数々の個性的な製品を生み出してきました。水辺で手軽に遊べる世界初のタンデム型水上バイク、世界初の電動アシスト自転車「PAS(パス)」、オフロードスポーツ4輪、軽快感と安定感を追求したフロント2輪スクーター「トリシティ」など。いずれも「もっと面白い乗り物はないか」と発想し続ける現場の情熱に技術を足し込んだ成果です。

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