目の前の仕事の裏にある原理を探れ 身につけたものは形にして残す

財務省ではいわゆる国際畑を歩みましたが、主税局の課長補佐や主計官も経験しました。財務官を最後に退任し、アジア開発銀行(ADB)の総裁をおよそ7年務めました。仕事をする上で心がけてきたのは「個」を大事にすることです。組織をおろそかにしてよいという意味ではありません。それぞれのメンバーが、専門家としての矜持(きょうじ)としっかりとした考えを持ってこそ組織も強くなると思います。
専門性を高めるべく、担当する仕事の「原理」を理解することに努めました。与えられた仕事に日々対応し、処理しているだけでは、洞察力は付かないし、斬新なアイデアは生まれず、説得力のある仕事はできません。背景にある歴史や理論を理解した上で解決策を探ることが大切です。
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