前向きに行動する力、若いころから育む努力を

(写真=的野 弘路)

 私が国際人的資源管理というテーマに関心を持ったのは1980年代です。70年代後半、日本の労働について研究しようと私は大学院に進みました。ちょうどその頃、日本の中小企業が次々と海外に進出していく時期でした。日本企業の海外のオペレーションの実態も知らなければならない。そう思った私は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の各国に出向き、長年、日本企業の実態を見てきました。

 これまで様々なリサーチをしてきましたが、印象に残る調査があります。2015年から16年にかけて実施した、海外に赴任している20代から30代の若手社員のパフォーマンスを分析した調査です。

 主に「仕事の成果が予定通りに上がっているか」「スキルや能力が予定通りに向上しているか」「現地の仕事や生活環境に適応できているか」「仕事に満足してモチベーションを維持できているか」の4つについて調べました。

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