1970年代からユーザーインをモットーにしていた信用の積み重ねを、本当の意味で実践する

 大阪の問屋では「神様、仏様、お客様」とずっと言われていました。三波春夫さんや金田正一さんが「お客様は神様です」と言うよりも以前に、フジキンでは日頃からこの言葉を使っていたんです。お客様の声に耳を傾け、製品を開発していく。経営用語でマーケットインと言いますよね。フジキンは1970年代の終わりごろには、ユーザーインという言葉を掲げていました。お客様に寄り添う。早い時期からこうした考え方で製品やサービスを提供してきました。

 フジキン(当時は富士金属工作)に入社したのは1959年、20歳のときです。工業高校を卒業し、京都の別のメーカーに勤めていたのですが、フジキンで番頭のような役目をしていた9つ上の兄に誘われたんです。それ以来、工場や機械で使うバルブ一筋で技術開発、生産、経営に携わってきました。

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