失敗を通じてこそ、先のシナリオが描ける 他人を頼らず、自らを灯明とせよ

(写真=菊池 一郎)
(写真=菊池 一郎)

 振り返れば数奇な運命をたどってきました。サントリーに入社して洋酒の営業から始め、気付けば第一三共の社長になっていました。今は日本製薬工業協会の会長を務めています。想像しなかったことばかりで、真っすぐには進んで来ていないですよね。故郷である大阪の言葉だと、「よれてる」と言えばいいのではないでしょうか。

 サントリーで医薬事業部門に移ったのは40代になってからのことです。部門トップだった2002年には、第一製薬に事業買収されることになりました。部下の多くに移籍してもらい、自分も第一製薬に行きました。待っていたのは三共との経営統合です。自分は第一出身でも三共出身でもない。第一三共では取締役にもなっていなかったので、まさか社長になるなんて思いもしない。それでも自分が指名されると「よし、やってやろう」という気になりました。

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