自殺の危機、過去最大に 経営者は自分を責めず 一歩ずつ前に進もう

 中小企業の経営者の自殺を食い止めようとNPO法人を立ち上げてから18年。全国の6000人以上の相談を受けてきました。当時、秋田県は自殺率が全国ワースト。友人の死をきっかけに、自分たちの世代で負の循環を断ち切らなければと思い立ったことが出発点でした。結果、秋田の自殺者は6割減り、民学官が連携したセーフティーネットで問題を解決する「秋田モデル」は全国に広がっています。

 近年、全国の自殺者数は減少傾向にあります。ただ新型コロナウイルスの流行により、日本の自殺問題は3回目にして過去最大の危機を迎えるのではないかと心配しています。

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