規模を追う組織は古い 経営者は責任から逃れず新時代のモデルをつくれ

(写真=竹井 俊晴)

 半世紀も前の日本郵船の新入社員歓迎会で、当時社長だった菊地庄次郎さんの訓示を聞きました。「会社のために働くな。自分のために働け。自分を磨け。それが結果として会社のためになる。郵船は学校だと思え。そして常に哲学せよ」

 私を含む同期10人は皆、ポカンとした顔で聞いていました。10年ほどで日本郵船を辞め、松井証券に入って社長を四半世紀ほど経験してようやく、その意味が分かったように思います。40代の頃、社員に向かって「どうか頑張らないでください。頑張らないでよい方法を考えてください」と訓示をしたことがありますが、今から思えば上から目線で傲慢でした。

 AI(人工知能)やロボットの時代になり、さらに新型コロナウイルスの影響もあって、「働」という漢字が変わるように思えてなりません。「にんべん」の右側のつくりが「動」から「考」とか「感」に変わるのです。「動」はAIやロボットに任せればよい。

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