コロナ禍でリーダー不在 日本は研究で米中に劣後 基礎研究の再活性化を

感染症克服史の中で、日本人は大きな貢献をしてきました。北里柴三郎がペスト菌を、志賀潔が赤痢菌を発見。1980年代には成人T細胞白血病(ATL)の病態解明からウイルス発見までを日本人だけのチームでやってのけました。その研究からエイズ治療薬(AZT)が生まれ、何百万人もの命を救いました。
私は、80年代からウイルス研究の現場を取材し続けてきただけに、今回の新型コロナウイルス対策でも日本勢の活躍に期待してきました。国立感染症研究所が研究者に送った新型コロナも見ていますが、成果が出るには時間がかかりそうです。
一方、何とも情けないのがこの感染症に立ち向かうリーダーの不在です。メディアには、安倍晋三総理をはじめ何人かの閣僚の顔を見ますが、誰が対策のリーダーなのか。
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