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相次ぐバッシング 苦難を越える原動力は 「救われた」という一言

(写真=鈴木 愛子)

 1970年代のコインロッカー・ベビー事件を機に、孤立する母親の育児ストレスを研究してきました。しかし「母性愛神話」「三歳児神話」からの解放に最初に反発したのは女性たちでした。講演後には毎回50~60代の聴講者から挙手があり、「子育てに専念したことに誇りを持っている。あなたも出産すれば分かるはずだ」という意見も寄せられました。人生を否定されたと感じたのでしょう。

 集中砲火を浴びましたが、若い母親からは「救われた」という手紙が度々寄せられました。助産、看護のスタッフによる「母性頼みでは限界」という声にも背中を押されて全国調査を始め、ヒアリング数は6000人にも上りました。そこで国の政策に翻弄される女性の人生を目の当たりにして、社会保障の領域もカバーするようになったのです。