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卓越した才能を潰してしまう日本 発掘し育成する環境を

(写真=的野 弘路)

 私がグーグルの米国本社副社長兼日本法人社長に就任したのは2003年のことです。その後、09年から2年間、日本法人の名誉会長を務めました。

 グーグルで最も印象的だったのは、自分の息子や娘のような年齢の人たちの素晴らしいリーダーシップでした。創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は当時20代、最終面接は当時CEO(最高経営責任者)のエリック・シュミット氏でしたが、彼ですら40代でしたから。

 創業者の2人に最初に会ったときのことは今でも鮮明に覚えています。彼らは「何も話さず、何も入力しなくても、あなたがパソコンの前に座るだけで知りたいことや聞きたいことが画面に出てくる世界を作りたいんだ」と夢を語りました。

 年寄りの感覚では雲をつかむような話です。あの会社の若い人の発想はとにかく突き抜けていた。グーグルがAI(人工知能)を核とした会社だということは認識していましたが、そこまでやろうとしているんだと正直驚きましたね。