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実現しなかった「70歳引退計画」 後進の育成が今の使命

(写真=村田 和聡)

 弁護士になって40年と少し、年末年始には欠かさずに「人生計画書」をつけています。

 8年ほど前には「65歳から仕事を減らして70歳で引退する」と書きましたが、70歳になった今も実現していません。それは4年前の冬、電通に勤める長女のまつりさんを亡くした高橋幸美さんから依頼があったためです。

 過去に、過労死の企業責任を認める初の最高裁判決が出た電通訴訟に関わったことで「まだ現役でしたら、弁護をお願いしたい」と訪ねてこられた。その判決は2000年のことだったので、私はもう相当な年寄りになっていると思われたんでしょう(笑)。「お請けしない」という選択はなく、計画は絵に描いた餅になりました。