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企業も社会の一部「公平な観察者」の声に耳を傾ける感性を

(写真=稲垣 純也)

 前職は、中高一貫校のスクールカウンセラーでした。子供や教師、保護者の話に耳を傾ける仕事です。天職だと思っていました。

 1980年代の終わりごろ。不登校の男子生徒が、カウンセリングルームだけに来て試験もそこで受けていました。来ると、ずっと釣りの話をしている。私は釣りのことは分からないのですが、仕事ですからじっくり聞く。するとだんだん家族の話もするようになり、父親との関係に問題がありました。