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いい会社になろう。 青臭さこそが企業にとって 大事なカルチャーです

(写真=大下 美紀)

 「いい会社になろう」。部長になった頃から部下にずっとこう言い続けてきました。

 一見、当たり前のようですね。でも、これこそが企業にとって最も大事なことだと思うのです。この言葉を言い出す少し前、100年以上続いている企業の長寿の理由を調べてみたことがあります。共通していたのは「いかに売るか」ではなく、「いかに顧客に選ばれるいい会社になるか」を大事にしている点でした。企業の使命や働く意味は、世の中の役に立ち続けることだと考えていたのです。

 それを我がこととして痛感したのは、2006~07年ごろ、業界を揺るがした保険金支払い漏れ問題でした。本来は保険金をお支払いすべき多数の契約者に、請求がなかったことで支払っていなかったのです。でも、調べてみると商品が複雑で社員にも理解しにくいような約款になっていた。自分たちは「いかに売るか」ばかりを考えていたかと強く感じさせられました。