死は点でなくプロセス 90歳以上の高齢者に死の規制緩和を

20歳の時に十二指腸潰瘍になり、胃の3分の1と十二指腸を切除しました。その時は若かったので快癒しましたが、30代後半に暴飲暴食がたたって、外出先で大量に吐血、下血して入院することになりました。4カ月の入院治療です。この時の絶食療法が強烈でした。
2回目の時は重症だったのでベッドに縛り付けられたような状況で身動き一つ取れません。食事は点滴だけで、体はみるみる枯れていきました。特に苦しかったのは、3日目から4日目。空腹などというレベルではなく、猛烈な飢餓感が襲ってきました。
ところが、5日目、6日目になると不思議と飢餓感が引いていったんです。体がすっと軽くなり、あらゆる感覚が鋭敏になりました。体は限りなく枯れ木に近づいているにもかかわらず、体の奥底からエネルギーが湧いてくるような感覚です。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り922文字 / 全文1307文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「有訓無訓」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?