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人間と技術の調和は日本が世界に誇る特長 SDGsを好機に

 2000年、スペースシャトル・エンデバー号での2度目の宇宙飛行は地球観測の仕事でした。地球をハイビジョンカメラで撮影していると、あることに気が付きました。雪に覆われた中国北部の都市部が異常な黒さなのです。欧米の都市と比べて違いは一目瞭然でした。

 石炭による家庭の暖房や火力発電所からのすすや煙を大幅に減らすことができれば、白い雪景色になるはず。ばい煙排出削減の技術を持つ日本企業にとり大きなビジネスチャンスにもなると感じました。

 そして今、国連が推進する「持続可能な開発目標(SDGs)」が広がってきたことで、「環境先進国ニッポン」をアピールする機会が訪れています。何より世界に誇れるのは、人と機械やテクノロジーの「調和」だと思います。

 先日訪問したドイツやオランダで改めて感じたのは、欧州では人間と機械は根本的に違うという意識が極めて強いことです。AI(人工知能)やロボットは尊厳ある人間から仕事を奪いかねない存在として、敵視する傾向にあります。

 それとは反対に、日本には新しい技術を素直に受け入れる素地があります。歴史的にアニミズム的な考え方があるからでしょうか、人工的なものでも自然の一部として捉えることができます。介護現場で使うロボットでも、顔を付ければ安心してもらえますよね。