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インバウンドで考えるべきは 観光客の数ではなく どうマネジメントするか

(写真=山田 哲也)

 10年以上前に、京町家の町並みを残す一助として、古い京町家を修繕して宿泊施設を造るというプロジェクトを始めました。その後、同様の取り組みを始める人が増えたことで、取り壊される一方だった京町家がだいぶ残るようになりました。宿泊施設への転換は京町家を残す原動力になったと思います。

 ところが、昨今の不動産価格の高騰で再び京町家が取り壊されるようになっています。不動産価格が上がりすぎたため、京町家を宿泊施設やレストランにリノベーションするよりも、壊して小さなホテルを造ったり、マンションを建てたりする方がもうかるようになっているからです。京町屋の破壊ラッシュが再び始まっています。

 観光客が京都に来ること自体はなんの問題もありません。むしろ京都にとっていいことです。ただ、観光公害になるかどうかは受け入れ側の問題です。増える観光客を町としてどうマネジメントするかを真剣に考える必要がありますが、行政は単純に人数を増やすことしか考えていません。