ゴールがスタート それが継続の原動力に 勝利よりプロセスが大切

36回連続して出場してきたダカールラリーからの引退を決めました。1983年に初めて参戦した時は「まず10年続けよう」と考えていましたが、気が付けば今年で78歳。後進を育てるためにも身を引くことにしました。
ダカールラリーは世界で最も過酷な自動車レースといわれます。リビアの地雷原で、前を走るトラックが吹っ飛ばされたこともありました。年齢を重ねれば、気力と体力を維持することも簡単ではありません。それでも幸いなことに大きな事故やケガもなく、連続出場回数がギネス記録になるほど続けることができました。
何が原動力になったのか。自分でもよく分からないところもあります。ただ一つ言えるのは、勝つことよりも走るプロセスを大切にしてきたことがあるのかもしれません。
「ゴールがスタート」。私はいつもそう考えています。ダカールラリーではクラス別で何度も優勝しましたが、そんなときでも満足よりも後悔が先にきます。
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