理解されなくても突き進め 回り道は役に立つ

東京パラリンピックが1年後に迫ってきました。選手のサポートで参加するのは、シドニー大会から数えて6回目になります。
スポーツ用義足には30年ほど前、新婚旅行で訪れたハワイで出合いました。鉄道弘済会に就職、義肢装具士として出発して2年目のことです。飛び込みで製作所を見学したところ、アヒルの足のような形状の義足を紹介され、「野球もジョギングもできる」と聞いて驚きました。
日本では壊れやすくて重い木製の義足が一般的だった時代です。初めて見たカーボンファイバー製のものは軽くて、走っても簡単には折れない。足を切断したら静かに過ごすことを余儀なくされる一生に疑問を持っていた私は、「ぜひ導入したい」と興奮したことを覚えています。
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