「論語」と「算盤」は車の両輪 サステナビリティーは日本の資本主義の原点

次の1万円札の肖像に私の高祖父(祖父母の祖父)である渋沢栄一が採用になりました。突然の話で最初に聞いたときは「フェイクニュースか」と思うくらい驚きましたが、彼の考えややってきたことが評価されるのはうれしく思います。
もっとも、父がサラリーマンで、小学校2年生から大学まで父の仕事の関係で米国で育った僕にとって、渋沢栄一は特に意識する存在ではありませんでした。もちろん、どういう人物かは知っていましたし、彼に関する本を読んだこともありましたが、普通の子供とたいして違いはありません。親から「渋沢家だからこうしなさい」と言われたこともなければ、継承する会社があったわけでもありません。日本に帰国した後も外資系の金融機関を中心に働いていて、渋沢栄一との距離感はその程度でした。
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