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着眼大局、着手小局 小さくても実績重ねればチャンスは巡ってくる

(写真=桑原 克典)

 学生時代に手掛けたテーマをそのまま続けることが多い日本の研究者の中で、私の経歴は少し変わったものといえるかもしれません。3つの研究室で助手をしましたし、今、私が主宰する研究室は学生時代から数えると8つ目の研究室に当たります。自分がやりたいことをやるために職場を変えた結果、このような経歴になりました。

 私は若い頃から決して将来を嘱望される研究者ではありませんでした。高校生時代に数学者になりたかったのですが、大学に入り周囲を見渡せば傑出した友人ばかり。当時は石油ショックに見舞われていたこともあり、エネルギー問題に関心が移り、化学工学を専攻しました。