組織の強さの源は個 結果を気にせず思い切り働ける環境を作る

(写真=加藤 康)
(写真=加藤 康)

 チームワークは考えなくてよい。プロ野球チームの監督だった私がこう言うと意外に思われるかもしれません。しかし、チームは個の集まり。個が互いに競い合い力を高めることでチームも強くなるのです。私が1998年に横浜(現・横浜DeNA)ベイスターズの監督をし優勝した時は、佐伯貴弘選手と中根仁選手がライトのポジションをめぐって切磋琢磨し好成績を収めました。

 組織のトップの仕事は、個の集まりであるチームに目標を与えることです。98年のシーズンでは「良い戦い」を目標に掲げました。良い戦いとは、選手が失敗を恐れることなく思い切りプレーする試合です。これはビジネスの世界でも同じですよね。

 選手が思い切りプレーできるようにするため、私は次の5つを大事にしました。第1は、積極的にプレーした結果なら、失敗しても目をつぶる。第2は、失敗したり叱ったりした選手には、すぐに次のチャンスを与える。第3は失敗した選手に恥をかかせない。第4は選手と直接話をする。第5は、結果についての責任は監督である自分が取る、です。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り814文字 / 全文1296文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「有訓無訓」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。