熱意から生まれる〝暴走〟を推奨する それが大ヒットにつながる

(写真=菊池 くらげ)
(写真=菊池 くらげ)

 「元気よく暴走しなさい」──。こう言い始めたのは、私の会社員人生で最も苦しかった2009年、バンダイナムコホールディングスの社長に就任してから。就任初年度にグループ全体で300億円近い赤字を出し、600人に上る人員削減をすることになるなど、まさに“どん底”でした。

 バンダイとナムコは05年に経営統合しましたが、私を含めた経営陣は統合のシナジー効果を焦り、“形だけ”の大会社を作ろうとして失敗。08年に起きたリーマンショックによる不景気も重なり、業績も社内の雰囲気も最悪の状況に陥りました。

 当時は、明らかに社員の元気がありませんでした。元気がなければ、業績を上げることはもちろん、会社のミッションである「夢・遊び・感動」を世界に提供する仕事ができなくなる。トップとしてどうすべきかを考えた時、「もっと“個”に目を向けるべきだ」と考えを改めたんです。

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