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子供たちの6年間にしっかり寄り添えるものづくりを大事に

(写真=菊池 くらげ)

 子供たちが6年間使う特別なかばんがランドセル。春になると、まだ少し大きめのランドセルを懸命に背負う、かわいらしい小学1年生たちの姿を見かけることでしょう。僕はそんなランドセル作りに携わり、かれこれ60年以上になります。

 岐阜の山村で暮らしていた僕は中学卒業後の16歳で上京、かばん製造会社に入社しました。担当したのはランドセルの資材調達と配達係。仕事柄、職人さんたちが働く工房によく出入りし、ランドセルの製造過程を間近で見ていました。そのうち、職人ではないものの、頭の中ではランドセルを組み立てられるようになっていました。