コロナ禍で中止が相次ぐ展示会を、バーチャル空間で開催できるシステムを開発した。現実に近い体験ができるなど、新たなツールとしてECサイトへの応用なども期待される。
いくつもの商品が並ぶショールーム。近づくと商品の説明が始まり、細部を確認することもできる。ただ、これは現実ではなくネット上での話。いわゆる「オンライン展示会」と呼ばれるものだ。新型コロナウイルス感染症の流行が始まり約1年半。見本市や展示会といった大型イベントの多くが自粛を余儀なくされてきた。その代わりとしてオンライン展示会が増えている。
スペースラボ(東京・渋谷)は、コロナ禍に対応して2020年9月からオンライン展示会のシステムを提供している。実際に足を運んでいるかのようにバーチャル空間の会場を回遊でき、目当てのコンテンツにアクセスできるのが同社のシステムの特徴だ。これまで農機具など企業の展示イベントのほか、文化庁などが東京五輪・パラリンピックに合わせて日本文化を国内外にPRする日本博のデジタルコンテンツ「バーチャル日本博」を手掛けてきた。「オンラインでもリアルと同じような体験ができる。オンライン展示会の平均滞在時間は1時間を超えており、一般のウェブサイトなどと比べてもじっくりとコンテンツを見てもらえている」と柴原誉幸社長は話す。
展示されているものの魅力をいかに引き出して、見せるか。それはスペースラボの創業の原点から変わらない考え方だ。
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