「うる星やつら」などを手掛けた編集者が若者向けの新たなコンテンツづくりを目指して起業した。カードノベルという小説の形や、マンガ創作のマッチングなど、新たなコンテンツづくりを仕掛ける。

 「スマートフォンに合った物語の形を追求したかった」。そう語るのは、スマホ向けの小説のフォーマット「カードノベル」を開発したパルソラの三宅克代表だ。

読みやすさを工夫
紙と同じレイアウトの電子書籍に疑問を感じて起業。テンポよく読めるカードノベルの次は電子マンガ市場に挑戦する(写真=加藤 康)

 カードノベルとはスマホの1画面に基本140文字以内の文章を表示し、カードのようにどんどんスライドさせて読み進める小説だ。数ページごとに挿絵を挿入し登場人物の外見や景色を伝える。マンガのようにさくさくとテンポよく読み進められる。書籍のように1作ごとに販売するのではなく、1作を細かく分け、短い1話単位で販売する。腰を据えて小説を読むことが減った若者の習慣に合わせてのことだ。

スマホに合う小説の形を模索

 三宅氏が起業して、このフォーマットを作ったのは2015年、67歳の時だ。1970年に小学館に入社した三宅氏は、「週刊少年サンデー」の編集部などで高橋留美子作「うる星やつら」などの人気作を担当、その後ライフスタイル誌の創刊にも携わり取締役や子会社の社長も務めた。だがネット時代を迎え、90年代以降、出版業界の紙の事業はデジタルに押される形に。さらにスマホの普及で電子書籍市場が伸長していった。

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