世界175カ国で170万以上のオンラインストアが使うEC(電子商取引)支援サービス、ショッピファイ。日本での普及の足かせは機能を追加するアプリの少なさだ。ここに大きな商機を見いだす。

「EC業界には『カート』を変えていく文化がある」。ハックルベリーの安藤祐輔代表はこう話す。カートとはECサイトを構築するためのシステムやサービスのことを指す。日本では「BASE」や「STORES」が有名どころだ。EC事業者は5年でシステムを減価償却するケースが多く、償却が終わるタイミングでサイトの機能を拡張したり、サーバーを増強したりするため、より機能性の高い別のカートに移行するのが一般的だという。
ただ当然、カートを乗り換えるとコストがかかるほか、運営のオペレーションが変わる場合もあり「機能が向上する半面、マイナスもある」(安藤氏)。
その点で画期的なのがカナダ発のカート、ショッピファイだ。6000種類以上あるアプリをインストールすることで機能を拡張できるため、ECサイトの規模に合わせた機能の取捨選択がしやすく、サイトの成長に応じてカートを乗り換える必要性が低くなる。またサーバーはクラウド型で、稼働の安定性が高いことでも知られている。自らサーバーを保守・管理する必要がなくコストを抑えられる。
普及を支援するアプリに商機
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1706文字 / 全文2276文字
-
【締切迫る!】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割・2カ月無料】有料会員の全サービス使い放題…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「ゲームチェンジャー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?