高校の同級生2人で作った記憶定着アプリは、全国の塾・予備校2700教室にまで利用が拡大した。技術力の高さだけでなく、「リクルート仕込み」の営業力もスタートアップらしからぬ強みだ。

「記憶」で成績向上
<span class="fontSizeM">「記憶」で成績向上</span>
畔柳圭佑氏(右)と竹内孝太朗氏(左)が共同で創業。様々な教材の内容の「記憶」をしやすくするというアプリの特徴は唯一無二

 「いつも彼は大事なことをぼそっと言うんですよ」。モノグサの竹内孝太朗CEO(最高経営責任者)は笑いながら、「相方」ともいえる畔柳圭佑CTO(最高技術責任者)をこう評する。

 竹内氏は名古屋大学を卒業後、「30歳で起業したい」と夢を持ち、2010年にリクルートに入社した。中古車情報誌「カーセンサー」の広告営業をしていた12年。竹内氏は英単語帳のシェアサービスという事業を思いつく。「本屋に並ぶ英単語帳よりも、英語を話せるようになった人が実際に学んだ英単語帳の方が役立つはずだ」

問題をアプリが自動作成

 竹内氏は高校時代に同級生だった畔柳氏に、このアイデアについて相談した。畔柳氏は当時、東京大学の大学院でコンピューター科学を専攻しており、米グーグルへの入社が決まっていた。

 「単語帳シェアは少しありきたり過ぎる」。畔柳氏はシビアな返事をする一方、こう伝えた。「普通の英単語帳は“覚えるべきものを持ち運べる”機能にとどまっていて、学ぶ人はその後の“覚える”ところで苦労している。そこを解決できるサービスならいける。テーマは『記憶の会社』だ」

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1845文字 / 全文2417文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「ゲームチェンジャー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。