妊娠、陣痛、出産、子育て──。忙しさに追われる“ママ”とその家族を支えるアプリを作る。家族の伴走者となり、ライフステージに合わせたきめ細かなサービスを提供する。

近づく出産。緊張した面持ちの妊婦がスマートフォンを片手に陣痛の間隔を測る。だんだん短くなり、数分間隔に。心身共に余裕がない中、病院に向かう途中、スマホの画面を1回タップして、夫や親に同時に連絡した。
カラダノートの陣痛間隔計測アプリ「陣痛きたかも」の利用シーンだ。日ごろから陣痛の時間や間隔を記録することで、お産に備える。妊婦の約6割が使っているという。

同社は妊娠・出産から子育てまで、忙しさに追われる家族と伴走するアプリを多数開発している。妊娠中の女性の不安を解消する情報を届ける「ママびより」や、出産後に授乳やおしっこ、睡眠の時間を記録する「授乳ノート」、子どもの成長にあった食材を確認・記録できる「ステップ離乳食」、予防接種記録の「ワクチンノート」などだ。
ほかにもお金の悩みや、赤ちゃんが寝やすい快眠音、妊娠・育児中のママに限定したチャットなど約20のアプリを展開する。妊娠中から1歳未満の子どもを持つ親のアプリの年間ダウンロード率は8割超と高い。
アプリは現在のところすべて無料。会社の収益源について佐藤竜也社長は「家族の中心である“ママ”を起点にした『ファミリーデータプラットフォーム事業』」と説明する。具体的には、どう稼いでいるのだろうか。
“ママ”起点のマーケティング、「送客型」転換で成功
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