インターネットを使ったオンライン診察アプリで、必要な患者にピルを処方する。生理痛や避妊など、女性ならではの悩みを遠隔診療で解決するプラットフォームを目指す。

専門家が相談に対応
ピルを処方する際、医師がオンライン上で診察する(右上)。助産師や薬剤師といった専門家が利用者の相談に乗る

 「平日の仕事中に生理になると、おなかが痛くて集中できない」「コロナ禍で生活リズムが変わり、生理の症状がひどくなってしまった」「誰に避妊の相談をしていいのか分からない」

 そんな女性たちが抱える悩みに応えるのが、ネクストイノベーション(大阪市)だ。同社はクリニックのプロデュースに加え、オンライン上での医師の診察を経て、ピルを処方・配達する診察アプリ「smaluna(スマルナ)」を手がける。2020年10月末時点で累計ダウンロード数は約37万件を突破し、利用者の6割が20代だ。

アプリでのピルの処方は増加傾向
●「スマルナ」の月別処方数

 ピルは避妊に加え、生理痛の緩和などの効果があるものの、処方に必要な産婦人科への通院をためらう女性は少なくなかった。スマルナでは提携する医師がテキストやビデオチャットで診察をしてからピルを処方する。また、助産師や薬剤師などの医療従事者が「相談室」として、無料で女性の悩みの相談に乗る。気軽に相談・診療を受けられ、心理的なハードルの低さが支持を得た。

 アプリの使い方は簡単だ。本人確認のための免許証やパスポートなどの個人情報をアプリ上で読み込み、「ピルを処方する理由」「体重」「身長」など30項目に答えると、医師によるオンライン診察が始まる。医師が問題ないと判断すればピルを処方し、症状によってクリニックの受診を促すこともある。

医師と患者をつなぎたい

 スマルナには医師や薬剤師、助産師など様々な医療従事者が関わる。

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