世界各国で撮影した風景動画などを映し出す、窓型スマートディスプレーを2016年に発売。コロナ禍で海外渡航が難しい状況の中、「自宅で旅行気分を味わいたい」という需要を捉えつつある。姜京日社長が留学時に体験した「空が見えない窓」の閉塞感が起業の原動力になった。

自宅で旅行気分が楽しめる
<span class="fontSizeM">自宅で旅行気分が楽しめる</span>
4K/6K画質で独自撮影した1000種類以上の風景を楽しめる。自分好みの映像にカスタマイズする機能にも対応している

 「ザザーン、ザザーン」──。無機質なオフィスの壁の一角に掛けられている額縁から波の音が聞こえ、一瞬、南の島にいるかのような錯覚を覚えた。額縁には真っ白な砂浜とコバルトブルーの海の景色が映し出されている。しばらくすると画面は変わり、海中で熱帯魚がサンゴ礁の周りを泳ぎ回る姿が流される。海、山、都市の景色が数分おきに入れ替わり、鮮明な映像とダイナミックな波や風の音が、現地を旅しているかのような気持ちにさせてくれる。スマートディスプレー開発を手掛ける京都市のスタートアップ、アトモフの「アトモフウィンドウ」だ。

 世界50カ国で4K/6K撮影した1000種類以上の風景動画を楽しめる。映像は15分程度でループ再生され、気分に合わせて自分で選択できる。27インチの画面は、3台までつなぎ合わせて大画面として視聴することも可能だ。

開発のきっかけは「空が見えない窓」

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