自社開発したマイクロ波プラズマ処理装置の、プリント基板向け需要が急増している。2代目社長が立てた下請け脱却の目標を、次期社長が陣頭に立って達成した。

●ニッシンの売上高推移

毎年のように新機種が発表され、高機能化が進むスマートフォン。小型化も進み、ますます微細になっているのが、スマホ内部の半導体や電子部品、そしてそれらを搭載しているプリント基板だ。その基板の上に、深さ10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの溝を掘って銅を流しこみ、線を作るなど微細な加工をするのが、電子機器メーカーのニッシンが独自開発したマイクロ波プラズマ処理装置で、機器の高機能化とともに需要を伸ばしている。同社の売上高は、2019年4月期に56億9000万円と、3年前の2.5倍まで拡大した。
5年かけて結果出し、社内の意識を変えた
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