ベトナム人エンジニアを豊富に抱え、デジタルサービスの企画、開発、デザインまでを支援する。コロナ禍を機にデジタル化の重要性を再認識した大企業からの注目も高まる。
10月、菅義偉首相の就任後初の訪問先として注目されたベトナム。そのベトナムのIT人材を活用して急成長を遂げるのがソフトウエア開発を手掛けるサンアスタリスク(東京・千代田)だ。2019年12月期の売り上げは前期の2倍となる45億2900万円。今年7月には、東証マザーズへの上場を果たした。
小林泰平CEO(最高経営責任者)は上場企業のトップではあまり見かけない、金髪にTシャツという豪快ないでたちだ。早稲田実業高校を中退後、実家を飛び出してバンド活動に打ち込んだり、新宿のクラブに勤務したりと曲折を経てきたが、10年に一念発起し、ソフトウエア開発会社に就職し、ITエンジニアとして働き始めた。
ベトナムの可能性に着目

するとプロジェクトで一緒になったベトナム人エンジニアの優秀さに驚いた。「国としてもIT関連の産業育成に力を入れていて、日本とは違ってエンジニアが花形職業になっている。国の中でトップレベルの理系人材がエンジニアを目指し、日本語を学んで日本で働きたいと言ってくれる」(小林氏)
ベトナムは技術力の高さから日本企業のIT関連のオフショア拠点としても人気だった。小林氏はその後、フランジア(現サンアスタリスク)のベトナム法人立ち上げに加わることになり、現地に駐在。ベトナムの文化や人の勤勉さに触れ、可能性を確信した。
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