1000分の1ミリよりも微細な泡を使って、水だけで汚れを落とせる製品を開発。入浴設備やシャワーヘッドをヒットさせ、医療や介護現場での活用も狙う。

油性ペンで文字を書いた手の甲にシャワーを当てると、水を流しているだけなのに、するすると文字が消えていく。せっけんやクレンジングオイルを使わなくても汚れを落とせる、この特殊なシャワーヘッドを開発したのが、サイエンス(大阪市)だ。
落ちにくい汚れを簡単に落とせる秘密は、水に含まれている泡の大きさにある。「ウルトラファインバブル」と呼ばれる超微細な泡の直径は0.13マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルと肉眼では全く見えないほど小さい。直径80マイクロメートルとされる髪の毛と比べても100分の1以下だ。この超微細泡が汚れの隙間などに入り込み、汚れを浮かせて落とす。
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