在宅医療・介護に特化した、訪問調剤中心の薬局チェーンを展開する。オンライン服薬指導にもいち早く着手した。小規模薬局向けに訪問調剤のノウハウを共有するボランタリーチェーンは開始1年で加盟店数が300を突破。調剤薬局が連携して、24時間365日、自宅で必要な薬が受け取れる社会インフラの構築を目指す。

今飲んでいる薬を調剤した薬剤師の名前を知っていますか? 医師ならともかく、薬剤師は……。という人がほとんどではないだろうか。普段、調剤薬局で薬剤師と患者が交わすやり取りは、「お薬2種類出ています。朝夕食後に飲んでください。お大事にどうぞ」「ありがとうございます」といった程度。込み入った相談をしたり、薬剤師が処方に疑問を呈したりすることはまれだ。
この受け身で存在感の薄い薬剤師や調剤薬局のイメージを覆すのが、福岡県を中心に「きらり薬局」を展開するHyuga Pharmacy(ヒューガファーマシー、同県春日市)だ。在宅医療・介護に特化した新たな薬局の姿を打ち出して成長してきた。扱う処方箋のうち、訪問調剤が占める比率は6割超。九州北部や首都圏に33店舗を持ち、最近は年5店舗のペースで出店を続けている。
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