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建設業や運送業などの中小企業にオリジナルのユニホームをデザインし販売する。社員のモチベーション向上や結束力の強化につながり、企業の総合力アップに貢献しているようだ。

デザインから決める
顧客企業の業種は建設業や運送業、製造業が多い。デザインは、一から企業と相談しながら決めていく。
東京にも拠点を構える

 解体作業現場で目を引く、作業員たちがまとう青と水色のツートンカラーのユニホーム。こうしたデザイン性の高いユニホームは、彩りの少ない作業現場で働く作業員の姿をより格好よく見せる。

 このユニホームを手掛けるのが、山口県防府市に本社がある原田だ。一般的に作業服は既製品だが、原田では、会社ごとにオーダーを受けて、その会社だけのオリジナルのユニホームを作っている。既製品の場合、似たデザインのものが多く、客側である企業には選択肢がほとんどない。原田に依頼すると、顧客企業はデザインを決めるところから参加する形になる。

家族からも「格好いい」

 「格好いい」というイメージとはほど遠かった作業着が、世界に1つのスタイリッシュなデザインになる。その結果、導入した企業側には、他社との差異化が図れる、社員のモチベーション向上などさまざまな効果が生まれる。原田のオーダーユニホームの販売先は、建設業や運送業、製造業を営む中小企業が多いが、新しく完成したユニホームを着た社員からは「家族から『格好いい』と言ってもらえた」という声も届く。採用に当たっても、原田のユニホームはプラスに働いているという。

 オーダーは企業単位で受ける。上下200セットの受注なら、価格は1セット1万3000円程度という。顧客には満足して着てほしいとの考えから、スピードよりも製品の出来栄えを重視し、時間をかける。打ち合わせから納品まではおよそ8カ月、長ければ1年かかるときもある。

 まず、原田の担当者が顧客である企業の経営者らと打ち合わせる。デザインのイメージのほか、会社への思いも聞いたうえで、原田が抱える4人のデザイナーがアイデアをデザインに反映してユニホームのサンプルを作成。デザインが決まれば、原田が海外の委託先の工場に生産を依頼し、ユニホームが完成して納品という流れだ。