世界で初めて量産化を実現した紫外線LEDのパイオニア。「UV殺菌器」をはじめとした生活家電やディスプレーなど、新たな用途を切り開き続けている。

光源から家電まで
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紙幣識別センサーや樹脂硬化の光源として紫外線LEDを製造・販売してきた。

 「国際宇宙ステーションの技術をご家庭に!」

 こうしたうたい文句で、自社開発の「深紫外線発光ダイオード(LED)」を組み込んだUV(紫外線)殺菌器を製造・販売するのが、徳島県鳴門市のナイトライド・セミコンダクターだ。

 「宇宙飛行士の身体に害を与えず、宇宙ステーションの空気中のウイルスや細菌を殺菌できるものとして、私たちの深紫外線LED技術が米航空宇宙局(NASA)に採用されている」。同社の村本宜彦社長はこう解説する。

深紫外線の殺菌需要、拡大

 紫外線の中でも波長が短い領域のものを深紫外線と呼ぶ。一定の波長の深紫外線は、細菌やウイルスのDNA構造を破壊して、不活化させることが分かっている。例えば、波長275ナノ(ナノは10億分の1)メートルの深紫外線LEDを用いた殺菌消臭器「LEDピュア AM1」は、約25分間でインフルエンザウイルスを計測限界値まで不活化させることを、国立病院機構仙台医療センターと共同で実証している。

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