食品の包装機械を輸入し、顧客ニーズに合わせてきめ細かくカスタマイズして販売。生鮮食品の保存期間を延ばす包装などでスーパーやコンビニに販路を広げている。

様々な包装に対応
保存期間を延ばせるスキン包装など、多様な包装に対応できるのが強み。工場ではエンジニアがカスタマイズ作業に当たる(右下)(写真=2点:北山 宏一)

 一見すると、トレーに載った骨付き肉。だが、よく見ると肉の表面は薄い透明なフィルムで密着するように覆われている。特殊なフィルムで内容物を覆う「スキン包装」という技術だ。包装内部の空気を抜く真空包装の一種で、中身の食品が酸化しにくくなる。

 スキン包装は、トレーにラップをかけた一般的な包装に比べて、食品を2~3倍の期間長持ちさせることができる。東京食品機械は、ドイツなどからこうした包装用の機械を輸入して、顧客のニーズに合わせてカスタマイズし、販売している。スキン包装は欧州では普及しているが、日本ではまだ一般的ではない。秦哲志社長は、「食品業界の課題である食品ロスの削減につなげたい」と意気込む。

 同社は真空包装に加えて、包装内の空気を窒素や酸素、炭酸ガスなどの混合ガスに置き換える「ガス置換包装」機械の販売にも注力している。「野菜なら酸素濃度を5~10%にする」「サケの切り身なら窒素のみか炭酸ガスを加える」など、食材ごとに鮮度を保つ包装のノウハウと一緒に提供している。

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