荷物を預けたい企業と空きスペースを活用したい倉庫会社を結ぶ。少量・短期間でも利用可能、住宅情報サイトにヒントを得た使い勝手のよさが売りだ。

コンパクトな本社
本社はシェアオフィスの一角。常時、出社するのは社長と他1名で、エンジニアは在宅勤務。週に1度ミーティングを開き、顔を合わせる(写真=中央:竹井 俊晴)

 「預けたいエリアを教えてください」「温度管理は必要ですか?」「最大保管物量はどのくらいとなる予定ですか?」──。荷物の置き場を探す「借り手」の企業と「貸し手」の倉庫会社とをマッチングするsouco(ソウコ、東京・千代田)のサイト。借り手は、場所や広さ、荷物の種類などを、質問に回答する形式で入力する。賃貸住宅を仲介業者のウェブサイトで探すのと似た要領だ。条件を示すことで、貸し手側の倉庫が登録する空きスペースの情報を入手し、契約までを一貫して行うことができる。

 夏場に増える飲料や、セール前の衣料品など、荷物の置き場には一時的な需要が発生するケースが多々ある。soucoが手掛けるのは、変動する保管需要と、倉庫の空きスペースをマッチングする「オンデマンド倉庫」と呼ばれるビジネスだ。広さは1パレット(1.1m×1.1m)、期間は1日から利用できる。

首都圏の倉庫を中心に利用拡大
●souco登録アカウント数の推移

 小規模、短期間でも倉庫の空きスペースを柔軟に貸し出すシェアリングビジネスは、欧米では成長産業として注目され、起業も相次ぐ。soucoは2017年10月から1年8カ月間の試験運用を経て、今年6月に本格運用を始めたばかり。国内のオンデマンド倉庫の事業では先駆けだ。正式サービス開始から、半年足らずだが、首都圏を中心に全国に延べ面積で東京ドーム3.6個分にあたる17万m2の倉庫スペースを確保した。アパレルや飲料メーカー、物流会社など、借り手も含めた登録は、11月時点で720社に上っている。

 短期間でこれだけの登録を集め、なお伸び続けているのは、倉庫業界の需給のミスマッチの裏返しと言える。

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