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飲食店の情報を詳しく把握することで、求職者に適切な企業を紹介する。ミスマッチが低いことから、人手不足に悩む企業からも支持を得る。

飲食店と人材を結ぶ
1万社の企業と10万人の求職者をつなぐ。都内のレストランで働く関口耕一郎氏(右)もクックビズを利用して転職した一人(写真=北山 宏一)

 「将来は独立したいですか」「この店では調理にIHヒーターではなく、ガスを使っています」──。

 飲食業界に特化した人材紹介サービスを手掛けるクックビズの面談では、転職先の紹介をする「キャリアアドバイザー」と呼ばれる社員が、求職者と細かいやり取りをする。職歴や、希望の労働条件を聞き出すだけでなく、「なぜ前職を辞めたのか」「5年後の目標は何か」といった質問を角度を変えて何度も投げかける。求職者が仕事で重視している価値観を探るためだ。

 独立志向の強い人には、店長経験を積めそうな企業を紹介する。こだわりの強い料理人であれば、加工食品の割合や厨房の詳細な情報も提供する。同社のサービスを利用して転職した人から職場の情報を仕入れるなどして、各企業の厨房の現場から社風、キャリアパスまで把握している。

 ミスマッチの低さから、求職者・企業双方の信頼を集め、登録求職者は10万人、企業は1万社に上る。「ロイヤルホスト」を展開するロイヤルホールディングスなど大手企業も顧客だ。2017年には東証マザーズ市場に上場した。

飲食業界の人手不足も追い風に成長
●クックビズの売上高の推移