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サバイバルゲームをマニアだけでなく万人に楽しんでもらうスポーツにすべく奮闘する。ゲームでは個人の性格が出るため、適材適所を求める企業の人事研修にも活用できるという。

 迷彩服に身を包んで屋外の広大なフィールドに潜み、時には泥だらけになりながらエアガンを撃ち合うマニア向けの遊び──。そんなサバイバルゲーム(通称サバゲー)のイメージを覆そうとしているのがエッジイノベーションだ。

 大阪や東京のお台場など4カ所に店舗を構える。店舗と聞いて疑問を持つかもしれない。だが町中のビルに入居する店でサバゲーができるのだ。

未経験者も大歓迎
ゴーグルやエアガンも貸し出してくれるため、手ぶらでふらりと訪れることも可能。女性の参加者も増えているという(写真=石田 高志)

 簡単なルールはこうだ。壁や障害物もある広い店内で3人対3人など2チームに分かれて戦い、相手の陣地の旗を取った方が勝ち。途中で撃たれたら「撃たれた」と自己申告し退場する。こうしたチーム戦を1試合3~10分で繰り返し行う。退場は自己申告制なので「全員が正直でないと成立しない紳士のスポーツ」(生田篤史社長)でもある。

 サバゲーのイメージはこれまでは冒頭の通りだったかもしれない。だがエッジイノベーションのサバゲーの特徴は「未経験者が手ぶらでふらっと訪れて気軽にできる」点だ。それには生田社長の過去の経験が反映されている。

 大学時代に友人に誘われサバゲーを始めた生田社長。非日常の世界に魅せられてハマったものの「マニアックと思われるのは嫌だった」。そうした中、サバゲーの友人がフィールドの経営に乗り出し、スタッフとして立ち上げに参画する。

遊休不動産に活路

 だが経営にも興味を持ち、商学部で学ぶ大学生の目に映ったのは、山積みの課題だった。野外に広大な土地を確保しなければいけないが、売り上げは1人1日3000円前後と少ない。客は週末しか来ないうえ、暑い夏や寒い冬、雨の日は極端に客足が鈍る。そもそも場所も山奥で車でしか来られない。これでは「楽しさを多くの人に知ってもらいたいが、初めての人はなかなか来ないし、ビジネスモデル的にも無理がある」。

 その後は趣味としてサバゲーを続けながら新生銀行に就職。大阪で法人営業の融資担当として新規開拓に励む日々が始まった。そこで目にしたのが遊休不動産の存在だ。例えば現在、本社を置く、江坂駅前の店舗もそうだという。