「きれいな看板作り」ではなく「顧客企業の売り上げ増」を目的に据え高利益体質へ転換。横ばいの市場の中でもIT活用を進め、新規事業を立ち上げる事業モデルで成長図る。

吉祥寺の中心街にある衣料品店「BAYFLOW(ベイフロー)吉祥寺店」。ショーウインドーにはマネキンが並び、店舗内外にはセールやキャンペーンを知らせる看板などが設置されている。道行く人々はこれらを見て足を止め、買い物の手掛かりにする。
よく見ると、マネキンや看板のそばの目立ちにくい場所に、小型のカメラが数台仕掛けられている。屋内外看板や展示物の製作・施工を手掛けるクレスト(東京・港)が開発したデータ分析用カメラ「esasy(エサシー)」だ。
エサシーはリアルタイムで店の前を通る客や入店する客を数え、客がどんな看板やディスプレーをどれだけの時間見ているかを計測し、客の年齢・性別を推測する。こうした情報をレジの売り上げデータと組み合わせることで、看板がターゲットの客層を狙い通りに引き付けているか検証できる仕組みだ。店舗内外の数カ所にカメラを設置すれば、通行客の何割がショーウインドーを見て入店し、入店客の何割が店内看板に興味を持ち、そのうち何割が商品を買ったかが分析できる。
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