![<span class="fontBold">田村 明比古[ たむら・あきひこ ]<br />1955年生まれ。80年に東京大学法学部を卒業し、運輸省(現・国土交通省)入省。2011年国交省鉄道局次長、12年航空局長、15年観光庁長官などを歴任。三井住友銀行顧問を経て、19年6月から現職。東京都出身。</span>(写真=竹井 俊晴)](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00110/00052/p1.jpg?__scale=w:300,h:450&_sh=07b0ea04a0)
1955年生まれ。80年に東京大学法学部を卒業し、運輸省(現・国土交通省)入省。2011年国交省鉄道局次長、12年航空局長、15年観光庁長官などを歴任。三井住友銀行顧問を経て、19年6月から現職。東京都出身。(写真=竹井 俊晴)
社長就任を要請された際、大変な時期にお受けすることになったと率直に思いました。2020年3月からの羽田空港の国際線増枠と、成田空港の第3滑走路建設の議論のさなか、国土交通省で航空局長を務めていました。羽田の国際線増枠で成田の一部路線は羽田へ移ります。成田は従来のネットワークを入れ替え、新たな役割で発展する必要があります。
日本の欧米路線の大半が発着していた成田は「日本の表玄関」といわれてきましたが、それは少し古い価値観になってきています。急速に発展するアジア地域とのネットワークをいかに太くするかが重要になっているのです。しかし、正直なところ、今の成田は、関西国際空港にも中部国際空港にも負けているのが実態です。
ですからアジア各国の首都だけでなく、第2、第3の都市を含めたネットワークの構築が必要だと考えています。FSC(フルサービスキャリア)だけではなく、LCC(格安航空会社)の就航も積極的に増やしていきたいですね。利用客に幅広い選択肢を用意して、日本の「表玄関」であるだけでなく「勝手口」としても親しまれる空港へ変身する必要があるでしょう。今はその助走期間だと考えています。
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