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安渕 聖司[ やすぶち・せいじ ]
1955年生まれ。79年早稲田大学政治経済学部卒。三菱商事入社。M&AのアドバイザーやIRなどを担当。99年に米大手買収ファンドに移り、以後、外資系投資銀行やノンバンクなどに勤務。2019年4月、アクサ生命、同6月持株会社のアクサ・ホールディングス・ジャパン社長兼CEO(最高経営責任者)。
(写真=菊池 一郎)

 生命保険会社は今、大きな変革の時を迎えていると思います。かつては死亡保障が中心で、契約者様がお亡くなりになった際に、早くきちんと保険金をお支払いすることが何より大事な価値でした。それ自体は変わりませんが、今はもう1つ重要な要素が加わったと感じています。

 それはお客様の「より長く健康でいたい」という気持ちに寄り添うことです。人生100年といわれる長寿時代を控えて、生保はお客様の様々なライフイベントへのソリューション(解決策)を提供する仕事になってきたと思います。お子様の進学、お客様自身の定年の際に必要な資金の手当て、あるいは病気になられたときには、働きながら治すための保障など……。お客様ごとに様々なニーズが膨らんできました。そこを深掘りしていくことが大事になっています。

 当社は前身の一つである日本団体生命以来、中小企業に強い顧客基盤を持ってきました。一方で、それがしっかりしているがゆえに新しいことへの取り組みに遅れたきらいがあります。そこを変えていきたい。