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山口 明夫[ やまぐち・あきお ]
1964年和歌山県生まれ。87年大阪工業大学工学部卒業、日本IBM入社。金融向けシステム事業に携わる。2007年からグローバル・ビジネス・サービス事業を担当し、17年に取締役専務執行役員。米IBMの経営執行メンバーにも加わる。19年5月から現職。
(写真=加藤 康)

 指名されたときには正直言って驚きました。日本IBMの過去の社長は営業経験者がほとんどでしたから。エンジニア出身の私が指名されたのは、技術と顧客を深く理解した人物が会社を引っ張っていく必要があるからだと理解しています。

 日本IBMはハード、ソフト、運用サービス、コンサルティングとシステム構築サービスの4事業を手掛けています。それぞれの事業に競合企業がいますが、個別の分野で対決しても仕方がありません。顧客の業務変革やシステム構築に必要なものを、4事業から組み合わせて自在に提供できる総合力にこそ強みがあります。その強みを生かすため、社長就任後に2つの取り組みを始めました。

 1つは営業担当者のスキル向上。クラウド環境でのプログラミングと、データ解析の研修を営業担当者全員に受けてもらうことにしました。営業担当者が新しい技術を理解してこそ、4事業を最適に組み合わせた提案を顧客に出せるはずです。