![<span class="fontBold">大井 泉[ おおい・いずみ ]<br>1964年生まれ。86年早稲田大学第一文学部卒業、同年日本電子入社。2009年走査電子顕微鏡(SEM)事業ユニット長、12年経営戦略室長、13年執行役員、15年取締役兼執行役員、16年取締役兼常務執行役員、19年6月より現職。</span>(写真=山下 裕之)](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00110/00045/p1.jpg?__scale=w:300,h:434&_sh=0bc0c30da0)
1964年生まれ。86年早稲田大学第一文学部卒業、同年日本電子入社。2009年走査電子顕微鏡(SEM)事業ユニット長、12年経営戦略室長、13年執行役員、15年取締役兼執行役員、16年取締役兼常務執行役員、19年6月より現職。(写真=山下 裕之)
創業70周年の節目の年に社長を拝命しました。当社は電子顕微鏡の開発と製造で創業し、現在も売上高の7割は電子顕微鏡などの理科学・計測機器が占めています。これらは最先端の基礎研究のツールとして使われており、日本の大学の先生たちと一緒になって技術開発することが、日本の科学技術のレベルアップにつながります。この分野で最新の装置を出していくことが、当社の使命だと考えています。
ただ、基礎研究向けは市場が大きくありません。そこで、今年5月発表の中期経営計画では「70年目の転進」として、培ってきた技術や人脈を使い、半導体機器、産業機器、医用機器市場へソリューションを提供して成長する方針を打ち出しました。2012年から経営戦略室長を務めてきたので、中計の策定に関わるのはこれで3度目です。
成長市場の開拓は、オープンイノベーションで取り組んでいきます。半導体機器では、オーストリアのIMSというベンチャーと組んで、複数の電子ビームで描画する装置を開発しました。医用機器では臨床検査機器・試薬の富士レビオと組み、生化学分析と免疫検査を一体化した装置の開発に取り組んでいます。産業機器では3Dプリンター装置を近く発売する予定です。19年3月期に74億円だった経常利益を22年3月期に100億円にする中計の目標は達成可能な数字だと考えています。
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