
1981年東京大学教養学部卒業、三菱重工業入社。技術本部で研究開発組織の再編などを担当。2013年三菱自動車取締役。品質統括部門の責任者としてリコール問題に対応。16年に三菱重工に戻り、執行役員を経て17年取締役。19年4月から現職。千葉県出身。62歳。(写真=的野 弘路)
技術は正直です。私は会社員人生の大半を技術部門で過ごしました。トラブルが起きるときは抜け漏れがあったり、開発不足だったり、何かしら不足した部分がありました。そうした事実は事実として受け止めなければいけません。
この学びは三菱自動車で品質問題を対応したときも同じでした。同じ三菱グループでも文化は違いますが、不具合があればきちんと直すという本質は変わりません。私は外様だったので、その本質をしがらみがなくストレートに社員に伝えることができたと思います。
3年ぶりに三菱重工に戻ってきたときに感じたのは、横の連携の弱さです。各事業部が分社化し「自律経営」に切り替わったことで各事業会社の稼ぐ力は高まりましたが、サイロ化しつつあることへの危機感を抱いています。
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